ヤマエンゴサクに良く似ている。
エゾエンゴサクに比べると小さい。
図鑑で調べると、ヤマエンゴサクの刮ハは線状にならない。
また、北海道に分布しない。
ネットで調べてみると、Corydalis ambigua var. lineariloba のようだ。
ちなみに、ヤマエンゴサクの学名は、Corydalis lineariloba だ。
(注意) 図鑑によると、エゾエンゴサクの小葉は線形−卵円形とあるので、本種もエゾエンゴサクとするのが通説なのだろう。しかし、線形のものと卵円形の中間型が見つからない事、線形のものが、卵円形のものに比べて茎が太くならず小さい事、線形のもののほうが刮ハをつけるのが早い事から、同じ種ではないという仮説を立てた。ネットで調べた結果、私の仮説に都合のよい植物が見つかったので、その学名を当てはめた。実生から育てるなどの実験をしなければ、別の種であるかどうかはわからない。ここでは、私の仮説を述べているに過ぎないことを理解して読んでいただきたい。(2001.8.1)
(追記) 「北海道高等植物目録III」たくぎん総合研究所、にはCorydalis ambigua の五つの品種と多くの変種が記載されている。「新版 北海道の植物 野の花(上)」北海道新聞社、にはホソバエンゴサク Corydaris ambigua Cham. et Schlecht. forma lineariloba Takeda が記載されている。おそらく、これが正解なのだろう。品種にしては上記で述べたように違いが大きいのだが。当サイトは学術的価値を追求するものではなく、山道で生き物に出会った感動をお伝えする目的で作った。更に、観察して調べて、あれこれ考える楽しさも当サイトの目的の一つだ。従ってこのコンテンツはその経過をわかって貰えるように追記するに留める。(2002.4.1)