9月、やまみちの脇にエゾノミツモトソウが咲いていた。
図鑑によると、ミツモトソウは、托葉がなかば以上柄に合着し
エゾノミツモトソウは托葉が基部にのみ合着するとあるが、
この記述は、初学者を混乱させる。
なぜなら、ミツモトソウにも基部にのみ合着する托葉があるからだ。
ミツモトソウとエゾノミツモトソウの大きな違いは
全体的にエゾノミツモトソウが堅牢なことだ。
数メートル離れていても、エゾノミツモトソウは、
葉の鋸歯が荒く、茎が太いので見分けることができる。
仔細に観察すると、
エゾノミツモトソウは花弁が萼よりもはるかに短く、取れやすい。
托葉は大きくて、蝶のような形をしている。
茎には剛毛が生えていて、手の甲で触れると痛い。
しかし、採取した個体の毛は柔らかくなる。