6月、やまみちの脇にトリカブトのような花が咲いていた。
これはレイジンソウという植物だろうと思ったが、
日が暮れそうなので
写真を撮らずに下山した。
後日、この植物が気になって
やまみちを三時間歩いて写真を撮った。
判別に必要な箇所は、すべて撮ったつもりだった。
調べてみると、
オオレイジンソウ、エゾノレイジンソウが候補に挙がった。
これらを見分けるには、距を観察する必要がある。
距は、ツリフネソウやスミレと違って
花を解剖しないと見ることができない。
花に見えるのはガクで、
本当の花はガクにすっぽり覆われていて見えない。
後日、やまみちを数時間歩いて
花柄から先の部分を数個採って来た。
花柄には、曲がった毛があり、距は短く曲がっていない。
エゾノレイジンソウだ。
やれやれ
判別のために振り回されたのは
マメザヤタケ君以来数年ぶりだよ。
エゾノレイジンソウちゃんもなかなか手強いなぁ。