8月、やまみちの脇に花が咲いていた。
よく見ると、花の下に長い苞がある。
クルマバナだ。
花冠の長さは12ミリもあった。
チシマオドリコソウに比べると小さい花だ。
ヤマクルマバナよりも大きな花だが
萼に長い毛がない。
ヤマクルマバナのように毛むくじゃらではない。
(備考)クルマバナの萼の先端は紫を帯びると書かれている図鑑がある。そこで、ヤマクルマバナとクルマバナを見分けるには、萼が紫を帯びるかどうかがポイントのように読めるが、実際に観察すると違うことがわかった。保育社の原色日本植物図鑑には、萼は通常紫を帯びると書かれている。つまり常に萼が紫を帯びるわけではないということだ。この動画に出てくるクルマバナは、萼が紫を帯びないが、萼に短腺毛や長毛が見つからないし、なによりも花冠がヤマクルマバナよりも大きい。このようなことから、萼の色でクルマバナの仲間を見分けることはできないと考える。それよりも、萼にどのような毛が生えているのか、花冠の長さや色、茎にどのような毛が生えているのかが決め手となると考える。