クルマバナ

Clinopcdium chinense ssp. grandiflorum var. urticifolium





8月、やまみちの脇に花が咲いていた。

よく見ると、花の下に長い苞がある。

クルマバナだ。

花冠の長さは12ミリもあった。

チシマオドリコソウに比べると小さい花だ。

ヤマクルマバナよりも大きな花だが

萼に長い毛がない。

ヤマクルマバナのように毛むくじゃらではない。


(備考)クルマバナの萼の先端は紫を帯びると書かれている図鑑がある。そこで、ヤマクルマバナとクルマバナを見分けるには、萼が紫を帯びるかどうかがポイントのように読めるが、実際に観察すると違うことがわかった。保育社の原色日本植物図鑑には、萼は通常紫を帯びると書かれている。つまり常に萼が紫を帯びるわけではないということだ。この動画に出てくるクルマバナは、萼が紫を帯びないが、萼に短腺毛や長毛が見つからないし、なによりも花冠がヤマクルマバナよりも大きい。このようなことから、萼の色でクルマバナの仲間を見分けることはできないと考える。それよりも、萼にどのような毛が生えているのか、花冠の長さや色、茎にどのような毛が生えているのかが決め手となると考える。



動画は You Tube からもご覧いただけます。

http://jp.youtube.com/watch?v=6p6FGGJjrT4


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